ベルト付き二つ折り財布01(レザークラフト)

2019.6.7




3月15日(金)~3月17日(日)。
前週の3月3日に作成した型紙を使って、レザークラフトでベルト付きの
二つ折り財布を制作しました。

今回、使用した革は、厚さ1ミリのヌメ革になります。
兎にも角にも、初心者が初めて作る財布なので、
すべて1ミリで制作してみようと思ったのが、今回の趣旨になります。

また初心者が制作するので、必ずしも正しい制作手順ではないとは思いま
すが、何かの参考になれば幸いだと思います。

尚、ホック金具部分や強度が必要な部分は、2ミリとゆう厚みにしています。

そして、接着剤は、今回からレザークラフト専用の、
サイビノール100を使用しています。


ベルト付き二つ折り財布の試作品

そして、こちらが今回制作した、ベルト付き二つ折り財布になります。
今回作った、ベルト付き二つ折り財布

勿論、色々と部分的に試作品を作ってみて、
最終的な試作品を完成させてから制作しています。

今回、床革で作った試作品01(ベルト付き二つ折り財布の外側)
試作品の中側は、至ってシンプルなカードが3枚入るカード入れと小銭入れです。

この試作品は、単に完成したデザインや使いやすさを確認するだけでなく、
より詳細な制作工程の順番も大事になってきます。
今回、床革で作った試作品02(ベルト付き二つ折り財布の中側)

ベルト付き二つ折り財布の型紙

今回、使用したベルト付き二つ折り財布の型紙になります。

この二つ折り財布は、前回制作したBox型小銭入れよりも、
部品数が多くなり、型紙も3枚になりました。

こちらは、財布の外側とカード入れ部分になります。
型紙01(ベルト付き二つ折り財布)
こちらは、中にある間仕切りとベルト部分です。
この間仕切り部分にもカード入れが2つ付きます。
型紙02(ベルト付き二つ折り財布)

そして、こちらは、カード入れ側と小銭入れ側を付ける土台と、小銭入れ部分です。

これらのパーツをすべて、前日に、型紙を元に切りだし、必要な革だけの床面をトコノールで軽く磨き、半日ほど乾燥させています。
型紙03月(ベルト付き二つ折り財布)
※この型紙は、改良が必要です。
※また、自己責任で使用してください!

新たに入手した道具

今回、二つ折り財布を制作するにあたり、
特に必要だと思った道具を購入したので、紹介しておきます。


■ヘリ落とし

ヘリ落としは、クラフト社のNo.1(0.8ミリ)を使用しています。
説明するまでもなく、切り出した角「ヘリ」を落とすための道具です。
新たに入手した道具、ヘリ落とし(クラフト社のNo.1、0.8ミリ)


■目打ち

こちらは,100均のダイソーで購入した目打ちです。
新たに入手した道具、100均で購入した目打ち

先端部分が細いので、縫っている最中に針が通り難い時などに使用しています。
また、ファスナーを縫いつける時にも穴を広げられるので、大変、重宝します。
新たに入手した道具、100均で購入した目打ち(針が通らないとき)

■ガラス製のヤスリ

こちらも同じく100均のダイソーで購入した、ガラス製のヤスリです。
裏表に粗目とふつう目があるので、レザークラフトでの仕上げ用にも使いやすいと思い、購入しました。
新たに入手した道具、100均で購入したガラス製のヤスリ

■ステンレス製のヤスリ

続いて、こちらも100均で購入したヤスリになりますが、
ガラス製のものよりも粗目のものになります。
粗目なので当然ですが、大雑把に削りたいときに使いやすいと思い購入しました。

因みに、裏側にはペーパーヤスリのようなモノが付いていますが、
スグに目が詰まるので、ステンレス部分だけを使用しようと思います。
新たに入手した道具、100均で購入したステンレス製ヤスリ

ベルト付き二つ折り財布の制作01

先ず、カード入れ部分の制作です。 上段のカード入れから接着して、底部分だけ縫い付けます。
上段カード入れの接着と縫い付け(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)
2段目のカード入れ部分も同じように接着して、底部分だけ縫い付けます。
2段目のカード入れの接着と縫い付け(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)
次に、一番下側の部分を接着し、洗濯バサミで固定し、乾燥させておきます。
下段のカード入れの接着(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)
次に、小銭入れ部分を作ります。
小銭入れの袋になる部分にバネホック大の「凸」を付け、マチを接着して縫いつけます。







縫い付けた後は、ハンマーで叩き、糸を縫い目に馴染ませます。
縫い付け後、ハンマーで叩き糸を縫い目に馴染ませます(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)
このバネホック大の取り付けには、厚みが2ミリほど必要なので、
1ミリのヌメ革を丸く切って厚みを2ミリしてからバネホックを付けます。
2ミリの厚さが必要なので、1ミリの当て革をして、バネホック(大)打ち(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)
ここで、小銭入れ部分などは、よく汚れるので、レザーコートマットを塗って乾かします。
よく汚れる小銭入れ部分などは、レザーコートマットを塗っておく(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)
このレザーコートマットは、ニスのように革をコーティングしてくれます。
このレザーコートマットは、ニスのように革をコーティングしてくれます(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

因みに、小銭入れのフタ部分に使ったバネホックの頭は、
ハンシャではなく、普通の凹側を使用しています。
小銭入れフタ部分のバネホックの頭は、普通のメス側の頭を使用(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

ベルト付き二つ折り財布の制作02

外側とベルト部分の革は、
厚みを2ミリにするため、それぞれの革同士を接着します。
外側とベルト部分は、1ミリ革を張り合わせ厚さ2ミリにする(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

ベルト部分を、100均のローラーを使って圧着します。
ベルト部分は、100均のローラーを使って圧着(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

同じく、財布の外側部分もローラーで圧着します。
財布の外側部分も100均のローラーで圧着(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

接着後、ベルト部分のコバは、
ヤスリ掛け→ヘリ落とし→コバ磨きをします。
ベルト部分のコバ仕上げ、ヤスリ掛け→ヘリ落とし→コバ磨き(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

コバ磨きが終わったら、菱目打ちで穴をあけます。
ベルト部分の菱目打ち(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

尚、ベルト部分の先端は、菱目打ちではなく、たこ焼きピン(千枚通し)で穴をあけています。
こうする事で先端の角がキレイな縫い目になるからです。

ベルト先端は、キレイな縫い目にするため、目打ちで穴を開ける(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

そしてベルト部分はまだ縫わずに置いておいて、
小銭入れのホック部分を縫っていきます。

糸は、ビニモMBT5番を使用しています。



小銭入れのホック部分を縫っていきます(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

縫い終わったら糸を切って・・、
縫い終わったら糸を切って・・、(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

切った部分をライターで炙り、糸止め完了です。
切った部分をライターで炙り、糸止め完了です。(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

ベルト付き二つ折り財布の制作03

ここからは、小銭入れを土台に縫い付け完成させます。

まず、小銭入れの接着する部分をカッターナイフの先で荒らします。
小銭入れの接着部分をカッターナイフの先で荒らす前(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

端側部分だけ荒らしたので、接着します。
小銭入れの接着部分をカッターナイフの先で荒らした後(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

こちらが、接着後になります。
小銭入れ部分、接着後01(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

ここまでくれば、小銭入れらしい形になりましたよね。
小銭入れ部分、接着後02(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

先ほど接着したマチに、菱目打ちをします。
小銭入れのマチ部分の菱目打ち(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

菱目打ちした小銭入れを、土台部分に接着します。
菱目打ちした小銭入れを、土台に接着(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

先程菱目打ちしたマチから、土台に菱目打ちをして、
自作ネジ念で菱目打ち部分を強く押し付け凹ませます。

土台部分を菱目打ち後、ネジ念で菱目打ち部分を強く押し付け凹ませる(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

先程、凹ませた部分を縫っていきます。
(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

革の材質にもよりますが、凹ませる事で、ハンマーで馴染ませるよりも糸が食い込み、
縫い目がキレイに見えるからです。
菱目打ち部分を凹ませる事で、縫い目がキレイに見える(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

これで左右のマチを縫い終わりました。
土台と小銭入れマチを縫い終えたところ(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

小銭入れの下側も、接着します。
小銭入れ下側の接着(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

自作ネジ念で線を引き。
自作ネジ念で、線を引く(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

穴が等間隔になるように、菱目打ちで調整して。
穴の間隔が均等になるように印を付け調整する(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

菱目打ちして。
菱目打ちをする(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

自作ネジ念で、凹ませて。
型紙03月(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)
自作ネジ念で、凹ませて(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

考えながらマチから、小銭入れ下部分を縫っていきます。
小銭入れ下部分を縫う01(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

横からみたマチ部分です。
小銭入れ下部分を縫う02(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

縫い終わりました。
土台に縫い終えた小銭入れの表側(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

縫い終わった裏側は、こんな感じです。
土台に縫い終えた小銭入れの裏側(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

ベルト付き二つ折り財布の制作04

ここからは、一枚目の間仕切りに、
カード入れ部分と小銭入れ部分を縫い付けていきます。
ここからは、一枚目の間仕切りに、カード入れ部分と小銭入れ部分を縫い付けていきます(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

先ず、カード入れと小銭入れを、菱目打ちします。
菱目打ちしたカード入れ部分(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

カード入れと小銭入れを接着したら、菱目打ちします。
但し、間仕切り部分は、目打ちで穴をあけます。
間仕切りにカード入れと小銭入れを接着後、菱目打ち(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

カード入れと小銭入れの上部だけを縫っていきます。
カード入れと小銭入れの上部だけを縫っていきます(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

縫い終わりました。
もう1枚間仕切りを付けるので、縫うのはカーブ部分までになります。
カード入れと小銭入れの上部を縫い終えたところ(レザークラフト、ベルト付き二つ折り財布)

※撮っている写真が、100枚以上あったので分割する事にしました。
残りの制作工程は、「ベルト付き二つ折り財布02(レザークラフト)」に持ち越しします。



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