4月14日(日)。
親に作ってあげたベルト付き財布(このようなベルト付き財布)が不評だったので、
自由に収納できる「L字ファスナー財布」を作りました。
今回は、はがきサイズの革で作る、シンプルな財布にります。
用意するパーツも少ないので、型紙なしで制作します。
尚、L字になるコーナー部分(大きい角丸)は、
綿棒のケースを使って切り出しました。
冒頭でも言いましたが、はがきサイズ(15cm×10cm)の革3枚で作ります。
革の厚みは1.6mmで販売されていましたが、実寸の厚みは約1.8mmでした。
なので、ほぼ2mmなります。
先ず、本体部分の寸法は、平均的な「12cm×10cm」にしました。
ですが定規で計ってみると、少しだけ歪みがあったので「12cm×9.5cm」になりました。
※床面は、はがきサイズの時に、トコフィニッシュで仕上げています。
本体のコーナー部分を、角丸にカットします。
この角丸は、綿棒ケースやコインなどを使ってカットしています。
カット後は、ヘリ落とし工具でへりを落としました。
次に、本体の片側(1枚)だけを菱目打ちします。
残りの片側は、両面テープで軽く貼りつけてから、
菱目打ちをします。
こうすることで、厚みのある革でも、比較的、真っ直ぐに菱目打ちが出来るようになります。
軽く貼りつけた革がズレないよう気を付けて、菱目打ちしましょう。
一応、ウォレットチェーンを付けれるよう、ハトメリングを付ける穴をあけます。
今回使用したハトメリングのサイズは#300を使用します。
本来、推奨されている下穴サイズは4.5mmですが、
持っているポンチが最大で4mmのしかないので、「4mm」であけました。
※革は伸びる性質があるので、私の場合、下穴サイズは少し小さめにしています。
ハトメリング打ち#300で、ハトメリングを打ちます。
※ハトメリングが通らない場合は、目打ちを使って、穴を少し広げてあげると通ります。
説明の都合上、画像の順番が変わりますが・・、
残りの1枚を使って、小銭入れ部分を作ります。
15cmから半分の7.5cmcmに切り、7.5cm×10cmを1枚作り、
もう1枚は、7.5cm×9cmを作りました。
ボンド(サイビノール100)で張り合わせ、
段差をヤスリで削って整え、
ヘリ落としをして、
今回は、端切れを使ってトコフィニッシュで磨きます。
自作ネジ念で、線を罫書いて、
菱目打ちで穴あけをします。
こちらは見えない内側部分になるので、真っ直ぐ菱目打ちをする練習も兼ね、
2枚重ねて菱目打ちをしました。
ビニモMBT5番で縫って、小銭入れ部分の完成です。
こちらは、糸の始末をした裏側です。
こちらは、菱目打ちした表側です。
ファスナーの長さは、実測から18cm(ファスナーテープの長さは20cm)で作りました。
※今回、使用したのは、3号の金属ファスナーです。
5mm巾の両面テープを、本体の直線部分(角丸以外の部分)に貼り、
樽まないようにファスナー取り付けます。
両面テープで貼っているだけなので、ファスナーの遊びを調整します。
ファスナーの遊びは、ムシの根元が飛び出る程度に調整しました。
調整が終わったら、ファスナーだけを縫い付けていきます。
当然ですが、ファスナーに穴をあけていないので、目打ちを使いながら縫っていきます。
ファスナーの縫い付けが終わりました。
いよいよ本体を縫うのですが、
こちらでも5mm巾の両面テープを使って、小銭入れ部分を貼りつけてから縫います。
※はみ出ている部分は、縫い付け後にカッターナイフで切り落とします。
当然ですが、小銭入れ部分も穴をあけていないので、
目打ちを使って穴をあけ、
ビニモMBT5番で縫っていきます。
縫い終えたので、はみ出ている部分をカッターナイフで切り落とします。
ヤスリで削ってキレイにして、
床革の端切れを使ってトコフィニッシュで磨きます。
これでL字ファスナー財布は完成したのですが、
最後にレザーワックスを塗布して、本当の完成になります。
私が使用しているレザーワックス、「革の達人(極)」を塗布して仕上げています。
それと今回は、床面やコバ磨きにトコフィニッシュを使用しましたが、
個人的にはトコノール(無色)の方が、コーティングの持続力があるように感じました。
なので、
これからレザークラフトを始める方には、トコノールをおススメめします。。