◎電源オプション設定内にあるCPUの使用率と消費電力

2018.7.4




6月24日(日)。
先日、ネットで検索してみて、
電源オプション設定内にあるCPUの使用率によって消費電力が変わるとゆう事が気になったので、
実際にワットモニターで計測してみて消費電力がどうなるのか?実験をしてみました。


今回、使用するのは、近所のホームセンターで入手したワットモニター「Elemoni(エレモニ)」です。
ワットモニター「Elemoni(エレモニ)」
説明書によると、測定範囲は「10W~最大1500W」まで計測できるそうです。
尚、注意書きで、「※使用電気料金は1kWh=27円で計算します。」と、記載されています。
「※使用電気料金は1kWh=27円で計算します。」と、記載されています。
このワットモニターを、OA機器用コード(6個口タップ)の先端に取り付け、計測してみました。
なので、実質の消費電力は、「PC本体+PCモニター+ブースター付きのTVアンテナ」で計測しています。

※その他、プリンターや蛍光灯のコンセントも写っていますが、スイッチはOFFにしています。
6個口のOA機器用コード(実質の消費電力は、「PC本体+PCモニター+ブースター付きのTVアンテナ」で計測しています。)

Windows10の電源オプション設定を変更

Windows10側のCPU使用率の設定は、
電源オプションを開き、プロセッサの電源管理項目内にある「最大プロセッサの状態」のみ変更をします。

使用するPC本体は、前回、自作したRyzen52400Gです。
※尚、BIOS設定でオーバークロックされている場合は、無効にしないと、この設定は有効にならないそうです・・。
電源オプションを開き、プロセッサの電源管理項目内にある「最大プロセッサの状態」のみ変更をします。

使用する動画とソフトの設定

使用するソフトはフリーソフトの「AviUtl」で、
録画した番組のうちの10分間を、バッチ登録でmp4へエンコード(mp4へ変換)します。
録画した番組のうちの10分間を、バッチ登録でmp4へエンコード(mp4へ変換)します。


テストする設定は、以下の通りになります。


・プロファイルの設定

「動画サイズ:854x480、フレーム数:30fps」
エンコードの設定「動画サイズ:854x480、フレーム数:30fps」


・圧縮設定

「サイズ確認付 品質基準VBR(可変レート)、品質20、音声48kbps」
プリセットのロード項目では、「速度:ultrafast、チューニング:none」。

あと、普段から「スライスベースマルチスレッド」にチェックを付けています。
※この項目にチェックを付けておくと、エンコード中でも他の作業ができるようになります。
圧縮設定(「サイズ確認付 品質基準VBR(可変レート)、品質20、音声48kbps」、「速度:ultrafast、チューニング:none」、「スライスベースマルチスレッド」にチェック付けています。)

テスト①  「CPU使用率80%でのエンコードと消費電力」

電源オプションを、80%にしました。
電源オプションの設定(最大プロセッサの状態:80%)

只今の気温は30.9度です。
温度計の画像(気温は30.9度)

アイドル時は41Wで、時間あたり1.1円で表示されています。
アイドル時は41Wで、時間あたり1.1円

エンコード中は56Wで、時間あたり1.5円となりました。
エンコード中は56Wで、時間あたり1.5円

スクリーンショットでのエンコード中のCPU使用率は、、平均で52%でしょうか。
エンコード中のCPU使用率は、、平均で52%

因みに、終了時間は11分23秒です。
エンコード終了時間は11分23秒

テスト②  「CPU使用率100%でのエンコードと消費電力」

電源オプションを、100%にしました。
電源オプションの設定(最大プロセッサの状態:100%)

現在の気温は31.1度で、今回のテスト時の最高気温となりました。
温度計の画像(気温は31.1度)

アイドル時は、41Wで時間あたり1.1円と表示されております。
アイドル時は41Wで、時間あたり1.1円

エンコード中は88Wで、時間あたり2.4円となりました。
エンコード中は88Wで、時間あたり2.4円

スクリーンショットでエンコード中のCPU使用率は、、平均68%となりました。
エンコード中のCPU使用率、平均で68%

因みに、終了時間は8分55秒です。
エンコード終了時間は8分55秒

テスト③  「CPU使用率40%でのエンコードと消費電力」

電源オプションを、40%にしました。
電源オプションの設定(最大プロセッサの状態:40%)

夕飯を挟んだので、少し気温が下がり、29.4度となりました。。
温度計の画像(気温は29.4度)

アイドル時は、42Wで時間あたり1.1円と表示されております。
アイドル時は42Wで、時間あたり1.1円

エンコード中は51Wで、時間あたり1.3円となりました。
エンコード中は51Wで、時間あたり1.3円

スクリーンショットでのエンコード中のCPU使用率は、、平均で34%でしょうか。
エンコード中のCPU使用率は、、平均で34%

因みに、終了時間は16分20秒です。
エンコード終了時間は16分20秒

まとめ

実験での結果を、以下のようにグラフにしてみました。



アイドル時の消費電力

アイドル時は、ほぼ、すべてが40Wとなりました。
グラフ1(アイドル時の消費電力)

エンコード中の消費電力

エンコード中は、電源オプション設定で100%にした方が、よりワット数が高い結果となりました。
グラフ2(エンコード中の消費電力)

エンコード時間の比較

エンコード時間については、40%設定にした方が、より遅い結果となりました。
グラフ3(エンコード時間の比較)



以上の結果からまとめてみると、
cTDP設定をBIOSでしなくても、消費電力の設定はWindows10側でもある程度は有効だとゆうことが分かりました。
また、よくバランスを考えて設定した方が良い結果になるのでは?と、感じました。

なので私は、バランスのとれた80%付近で使用しようと思います。
今回の実験は、大変、有意義な時間となりました。。



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