11月24日(水)の晩。
床革で試作品の財布を作っていて、バネホックと足長ハンシャについて気になったので、
自分への覚書を兼ねてブログに書いてみました。
以前から試作しているボックス型小銭入れの財布です。
こちらは、少しだけ改良した試作品になります。
何処が違うのか?と言うと、
ボックス型小銭入れの底にあるマチを、少し変更してみました。
そして、ハンシャを使ったのは、このカード入れ部分になります。
この「ハンシャ」とは、バネホックの「頭部分」を隠すもので、「隠し頭」とも言われたりするものです。
尚、コチラに使用したバネホックは「バネホック小」になります。
このハンシャですが、実は足長のハンシャだったのです。
それを、ホック打ちで強引に打ち付けたものだから、ハンシャの裏側が丸みを帯びた凸になってしまうのです。
基本的には、バネホック小は4個が1セットになったものが主流です。
(※中には、ハンシャと1セットになったものなど、様々なセット販売があります。)
バネホックのオスとメスの各2個ずつ、計4個が1セットです。
こちらは、普通のバネホック頭を使用した、打つ前の画像です。
画像では分かりにくいのですが、
ホック打ちの先端が、ホック側のバネ棒のすき間にしっかりと噛み合った状態です。
そして、こちらが「ハンシャ(隠し頭)」を使用した、打つ前の画像です。
普通の頭よりも、足長に作られたハンシャで、ホック打具の先端が浮いた状態になっています。
先程と同様で目視になりますが、ホックの「頭」と「隠し頭」を並べてみましたが、
明らかに長く作られているのが分かると思います。
この改善策として、100均で購入した砥石を使って、少し削ってみました。
そして、コチラの画像が削った後と比較したものです。
ちょっと分かりにくいので、削る前と比較してみました。
右側が、削った方です。
念のため、100均で購入したノギスで計ってみました。
一応、バネホックの頭も計ってみました。
ノギスの底側で計ってみると・・、
こちらも、約3ミリほどになりました。
加工した長さは約3ミリだったので、程よい長さになりました。
只、気になるのは「バネホック(メス)」の出っ張りです。
本来は、出っ張りの無いよう、補強パーツなどで革の厚みをかさ増しするのが基本なのですが、
どうしても厚みを1ミリに抑えたいので、このままの状態を計測してみます。
こちらもノギスで計ってみましたが、約0.5ミリほどでした。
およそシャーペンの芯とほぼ同じですね・・。
念のため、バネホック(メス)も100均のノギスで計測しました。
100均ノギスでより正確に計測すると、中心は約3.8ミリほどの厚みです。
尚、バネホックのフチの計測は、約2.1ミリほどです。
3.8ミリから2.1ミリを引くと、1.7ミリ。
床革の厚みが1.2ミリなので、1.7ミリから引くと、0.5ミリ。
やっぱりシャーペンの芯とほぼ同じ、約0.5ミリのようです。
この約0.5ミリ分は目をつぶって強引に打ち付けるのですが、、
少なくとも削った分、今よりキレイに打ち付ける事ができるのだろう!
と、思います。。