◎レザークラフト、バネホック小と足長ハンシャ

2021.11.29




11月24日(水)の晩。


床革で試作品の財布を作っていて、バネホックと足長ハンシャについて気になったので、
自分への覚書を兼ねてブログに書いてみました。

試作品の財布と問題のハンシャ(隠し頭)部分

以前から試作しているボックス型小銭入れの財布です。
こちらは、少しだけ改良した試作品になります。
前回のものより更に改良した、新しい試作品の画像(ボックス型小銭入れ財布)

で、こちらは以前の試作品ものもです。
前回の試作品の画像(ボックス型小銭入れ財布)

何処が違うのか?と言うと、
ボックス型小銭入れの底にあるマチを、少し変更してみました。
改良した新試作品と旧試作品との比較画像

そして、ハンシャを使ったのは、このカード入れ部分になります。

この「ハンシャ」とは、バネホックの「頭部分」を隠すもので、「隠し頭」とも言われたりするものです。


尚、コチラに使用したバネホックは「バネホック小」になります。
ハンシャ(隠し頭)を取り付けた、問題のあるカード入れ部分。

このハンシャですが、実は足長のハンシャだったのです。

それを、ホック打ちで強引に打ち付けたものだから、ハンシャの裏側が丸みを帯びた凸になってしまうのです。
強引に打ち付けたハンシャ(隠し頭)の画像(丸みを帯びて凸になっている)

頭と隠し頭(ハンシャ)について

基本的には、バネホック小は4個が1セットになったものが主流です。
(※中には、ハンシャと1セットになったものなど、様々なセット販売があります。)
セット売りのものと、別売りのハンシャ(隠し頭)の画像(画像に説明無し)

バネホックのオスとメスの各2個ずつ、計4個が1セットです。

そして、ハンシャだけの単品での別売りになっています。
セット売りのものと、別売りのハンシャ(隠し頭)の画像(画像に説明有り)

目視でもハンシャの足が長い

こちらは、普通のバネホック頭を使用した、打つ前の画像です。

画像では分かりにくいのですが、
ホック打ちの先端が、ホック側のバネ棒のすき間にしっかりと噛み合った状態です。
ホックを打ち前の画像(普通の頭なので、打ち具が、バネ棒の間に噛み合った状態)

そして、こちらが「ハンシャ(隠し頭)」を使用した、打つ前の画像です。
普通の頭よりも、足長に作られたハンシャで、ホック打具の先端が浮いた状態になっています。


ホックを打ち前の画像(未加工のハンシャなので、打ち具が浮いている状態)

足長ハンシャの改善策として

先程と同様で目視になりますが、ホックの「頭」と「隠し頭」を並べてみましたが、
明らかに長く作られているのが分かると思います。
ハンシャ(隠し頭)の加工前と普通の頭との比較

この改善策として、100均で購入した砥石を使って、少し削ってみました。
そして、コチラの画像が削った後と比較したものです。
ハンシャ(隠し頭)の加工後と普通の頭との比較

ちょっと分かりにくいので、削る前と比較してみました。
右側が、削った方です。
ハンシャ(隠し頭)の、加工前と加工後の比較

100均のノギスで計測

念のため、100均で購入したノギスで計ってみました。


先ずは、加工前のもの。
約4ミリほどです。
ハンシャ(隠し頭)の、未加工のもの(ノギスで計測すると、約4ミリほど)

次に、加工したもので、約3ミリほどです。
ハンシャ(隠し頭)を、砥石で削って加工したもの(ノギス計測で約3ミリほど)

一応、バネホックの頭も計ってみました。
ノギスの底側で計ってみると・・、
普通のバネホック頭を、ノギスで計測している所。

こちらも、約3ミリほどになりました。
加工した長さは約3ミリだったので、程よい長さになりました。
普通のバネホック頭をノギスで計測すると、約3ミリほど。

バネホック(メス)の出っ張り


只、気になるのは「バネホック(メス)」の出っ張りです。

本来は、出っ張りの無いよう、補強パーツなどで革の厚みをかさ増しするのが基本なのですが、
どうしても厚みを1ミリに抑えたいので、このままの状態を計測してみます。
厚みが約1ミリの床革からはみ出ている、バネホック(メス)の出っ張り部分。

こちらもノギスで計ってみましたが、約0.5ミリほどでした。
およそシャーペンの芯とほぼ同じですね・・。


バネホック(メス)の出っ張りをノギスで計測したら、約0.5ミリほど。
※尚、床革の厚みは1ミリで購入したのですが、実際にノギスで計ってみると約1.2ミリほどありました。

バネホック(メス)の厚みを計測

念のため、バネホック(メス)も100均のノギスで計測しました。
100均ノギスでより正確に計測すると、中心は約3.8ミリほどの厚みです。
バネホック(メス)の中心からの厚みは約3.8ミリほど

尚、バネホックのフチの計測は、約2.1ミリほどです。

3.8ミリから2.1ミリを引くと、1.7ミリ。
床革の厚みが1.2ミリなので、1.7ミリから引くと、0.5ミリ。
バネホックのフチの計測は、約2.1ミリほど


巻末の一言

やっぱりシャーペンの芯とほぼ同じ、約0.5ミリのようです。

この約0.5ミリ分は目をつぶって強引に打ち付けるのですが、、
少なくとも削った分、今よりキレイに打ち付ける事ができるのだろう!
と、思います。。
足長ハンシャを強引に取り付けた、カード入れ部分の画像



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