2月18日(木)。
前回、考えて設計したオリジナル財布の試作品を作ってみました。
尚、前回の設計を読まれていない方は、一度、目を通して頂ければ、より一層、経緯が理解できると思います。
※こちらの画像は、今回、試作したオリジナル財布のものになります。
ん~、結論から言うと、まだもう少し微妙なサイズ調整が必要だと思いました・・。
具体的には、小銭入れのフタ部分の遊びを3ミリ縮めたいとか、折りたたんだ時の遊びがもう1センチ余分に欲しいとか…。
では、早速、型紙からみていきましょう。。
前回の設計から完成した、型紙は以下の3枚になります。
こちら1枚目は、外側と補強パーツになります。
残りの2枚目・3枚目は中側のパーツになり、こちらは中仕切りとカード入れです。
只、今回の小銭入れパーツ部分は「A」を使用します。
また、マチ部分は表で1枚、裏返して1枚を型取ります。
(※Bパーツは、まだ一度も使用していないので、上手くいくのか分かりません…)
尚、どれくらい革を使うのか?は、以下のとおりで、
外側の革の厚みは2ミリのもので、A4サイズの約半分ほどです。
仕切りやカードなどの「内装パーツ」に使う革の厚みは1ミリで、A4サイズで約1枚分になります。
(※頑張れば、A4サイズで足りそうです。)
制作を1から載せると膨大な量になるので、段階的なものをザックリと掲載しましす。
今回、使用した床革の厚みは1ミリで、外装パーツは「2ミリ(1ミリ+1ミリ)」にしています。
そして、こちらは予め、外装パーツと内装パーツが完成したところです。
先ずは、外装パーツに合わせ接着して、内装パーツ「小銭入れ側」の穴に沿って菱目打ちをします。
目打ちや針などの細いものを使って、穴に合わせて接着します。
※この針の場所から、パーツを縫っていきます。
小銭入れ側の穴通りに、菱目打ちして、
小銭入れ側だけを、縫います。
外装パーツの印通りに青色水性ペンで印をつけ、カード入れ側を接着します。
因みに、水性ペンはフリクションを使用しています。
※別に水性ペンでなくても、目打ちで印を付けても構いません。
縫っている部分に穴をあけるため、目打ちで穴をあけます。
※そのまま菱目打ちすると糸が切れるので、目打ちなどで穴をあけます。
カード入れ側が縫い終わったので、
コンチョを付けて完成です。
先ずは、デザイン重視のカード入れ部分。
収納スペースが2枚で、波のようなデザインにしました。
この波で約3ミリほど凹み部分が出来たので、気持ち取り出しやすいように感じます。
そして、小銭入れ部分。
ここは、マチを広くしたので大きく開きます。
で、小銭入れ裏側にあるカード入れ部分。
画像では3枚ほどのカードしか見えませんが、約5枚前後のカードが入るようになっています。
※この試作品の床革は柔らかいので、カードが7枚入りました。
そして、お札入れ側。
ここは、宝くじが入るよう長めにしています。
この床革ですが、余りにも切り口部分が酷いので、コバ磨きもしました。
水磨きから→トコノールで簡単に磨きました。
床革でもキレイな床革もありますが、
経験上、柔らかいほどモジャモジャっとしているんですよ…
型紙に使う厚紙についてですが、通販でA4サイズの革を注文すると、ポスト投函で届きます。
このポスト投函で届いた厚紙を利用すると、結構、頑丈なので良いと思います。
それと、財布の制作は、同じデザインを何度も作っていれば慣れますが…、
デザインが変われば、慣れていても要所要所でポイント(※いわゆるコツのことです)があるような気がします。
特に、新作を制作する場合、微妙なサイズ調整をするので、
その都度、高価な革を使うのは勿体無いので、よく床革を使います。
床革は、サンプル作りだけではなく、制作手順を確認したり
芯材やコバ磨き、革漉きや菱目打ちや手縫いの練習にも使えるので大変、重宝します。
皆さんも、ぜひ、床革も練習に使ってみて下さい。
新たな発見ができるかもしれませんよ。。